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「幸せを願う飾り」

肌に感じる空気もうんと冷たくなってきて、
冬とともにもうすぐ今年も終わりを迎えようとしています。
街にも家にも、クリスマスの準備が増えてきましたね。
穏やかな気持ちで、幸せを願いつつ、
今年はクリスマスリースを作ってみませんか?


スペシャルゲスト  山本康平

〈用意する材料〉

・リース土台(20cm) 1つ
・アカヅル 1本

・コニファー 2本
(ブルーバード)
・ユーカリ 3本

・バーゼリア 2本
・野バラの実 1本
・ヤシャブシ 1本
・ビバーナムティヌス 1本

〈つくり方〉

1 市販のリース土台(サンキライのツルの土台)のタテのラインを切り、全体的に少しほぐす。
2 ほぐした土台にアカヅルを巻きつける。
3 コニファーとユーカリをリース土台の直径と同じくらいの長さに切り分ける。
4 葉の方向が同じ向きになるように土台に挿し込んでいく。
(土台からはみ出た枝は土台に編み込むように中へ戻してあげる)
5 実のついた枝はバランスをみて葉や実を少し減らし、ところどころに挿し込んでいく。
6 長さや高さを変えて立体的に、自然の景色を作るイメージで。


after talk

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ヒキタアズミ
今回のフォーライフキッチンは番外編! フラワースタイリストの平井かずみさんにクリスマスリースの作り方を教わりました。平井さん、よろしくお願いします!

平井さん
こちらこそ、よろしくお願いします。あずみちゃん、早速ですがクリスマスリースはどうしてお家に飾るか知っていますか?
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ヒキタアズミ
ええ!? いつもクリスマスがくると飾っていたけど、そう言われてみると意味はよく知らないですね。ん~、聖なるお守りとか?

平井さん
うん、ほぼ正解!(笑)クリスマスリースは邪気を払うものとして昔から作られた経緯があるんです。一年の終わりに、幸せに暮らせますように、とか悪いことが起こりませんようにって願いを込めた飾りなんですね。
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ヒキタアズミ
なるほど、そういう気持ちが国や地域をまたいで西洋ではリース、日本では注連縄(しめなわ)などとして広まったんですね。意味を知って作ると、また飾る気持ちも変わってきますね!

平井さん
ではまず、市販のリース土台にひと手間加えていきましょう。そのまま使ってもいいんだけど、もともと土台を留めているタテのラインを切って、アカヅルを1本巻くだけで全体にフワッとするんです。
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ヒキタアズミ
ラインを切った土台は少しほぐしながら、アカヅルもふんわり巻いていくんですね。たしかにこうすると、太い枝も挿しやすくなりますね!

平井さん
これだけで鳥の巣のような、ニュアンスのある土台のできあがり。乾燥しすぎたアカヅルはポキッと折れてしまうかもしれないので、なるべく今年のものを使うようにしましょう。
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ヒキタアズミ
まず挿し込む枝ものは、針葉樹の葉(コニファー)とユーカリ。この組み合わせ、シンプルでクリスマスらしさもあっていいですね! 切り分ける長さはだいたいリース土台の直径くらいですね?

平井さん
はい、でもだいたいでOK。全部きちっと同じ長さだと既製品みたくなってしまうし、自然に生えている枝ものには色んな長さがあるでしょう? わたしは「小さな森」を創るような気分で作っています。
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ヒキタアズミ
小さな森のクリスマスリース、平井さんらしくて素敵ですね。ワイヤーを使わないので、そのまま自然に返すことができるというところも優しい気持ちを感じます。

平井さん
材料を挿し込むときは、横からではなく、上から上から重ねていくと挿し込み口も見やすくていいですよ。葉の向きは左右どちらか同じ方向に挿していきましょう。
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ヒキタアズミ
だんだんと立体的に、全体のイメージが見えてきましたね。どこを正面や上にするかは、いつ頃に決めたらいいでしょう?

平井さん
実はわたし、いつも決めないんです。正面を決めつけるとそこにこだわり過ぎて、何度もやり直したくなってしまうでしょう? 手直しが多くなるとそれだけ植物も傷むので、思いのままに作って、完成してから考えます!
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ヒキタアズミ
たしかに、草花をあれこれイジりすぎるのは良くないですね! 思いのままに、あるがままに。これも小さな森を作る考え方と似ていますね。

平井さん
はい、次は実のついた枝を挿し込んでいきます。こちらは長さを自由に、高さを変えたり、挿す方向をあえて逆にしてみたりしながら自然の景色をイメージしてみましょう。
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ヒキタアズミ
平井さんの手元を見ていると、挿す前に枝を軽く指でほぐしていますね?そうすると色んな角度に挿したりしやすくなりそうですね。

平井さん
あら本当? 完全に無意識でやっていました。(笑)そうですね、後から挿す実のついた枝は間を埋めていく感覚なので、より挿しやすくした方がいいんだと思います。
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ヒキタアズミ
さあ平井さんの最後の微調整ができたら、クリスマスリースの完成です!とってもかわいい~! ピュッと飛び出た枝が平井さんの好みでもあり、ワンポイントになっていますね。

平井さん
玄関や壁に飾るのはもちろん、せっかくのフォーライフキッチンなので、ケーキ台に乗せて食卓に飾ってもかわいいですね。
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ヒキタアズミ
本当に素敵! 家に小さな森が生まれたら、空気までキレイになった気がします。今年のクリスマスは、気持ちを込めたリースを飾る家が増えると嬉しいですね。ありがとうございました!

 one point 

クリスマスリース作りが終わった頃、近くに住むおさだゆかりさんが遊びにきてくれました。平井さんの提案で、余った材料を使ったスワッグ作りがスタート!なんとも贅沢なおまけとなりました。

【スワッグ作りのポイント】
・手の平で枝部分を掴むように持ち、植物を足していく。
・あえて材料の長さはバラバラに。
・反っているものは内側に収まるように角度をつけて。
・広がった葉は奥行きが出るように、正面から見て
タテ方向になるように入れる。
・奥に長いものを、手前に短いものを入れることで全体に立体感を出す。
(横から見ると三角形を描くように)
・あまり詰めすぎず、材料の間にふんわり空気を含ませるようなイメージで。

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