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「お茶のある日常」

外はだんだんと冬の気配になってきましたね。
夏のあいだに冷たい飲みもので溜めこんだ体の冷えは、
秋から冬にかけて表に出てくると言われています。
時間をかけて丁寧に淹れたお茶を口にふくんだら
ほっと一息、心も体も温まることでしょう。


スペシャルゲスト  山本康平

● 合わせたお茶菓子は、羊羹

〈用意する材料〉 湯のみ約 8 杯

・お茶の葉 6g
・たっぷりのお湯

〈つくり方〉

1 お盆に急須、湯のみ、湯こぼし(私は片口を使用)、茶葉、テーブルスプーン(茶葉の計量に使用、このスプーン1杯で約 6g を目測しておく)など必要なものをセットする。
2 たっぷりの湯を沸かす。
3 急須、湯のみに湯を注ぎ、温めておく。
4 急須の湯を湯こぼしに移し、茶葉をテーブルスプーン1杯入れる。(先に湯のみを温めたお湯を使うことで熱々で飲まない煎茶の場合、丁度いい温度になります)
5 茶葉がひたひたになるくらいに湯こぼしの湯を注ぎ、蓋をして 2~3分蒸らす。
6 茶葉がすっかり湯分を含み、色も鮮やかに変化したら、湯のみの湯を急須に移し、蓋をして1分ほど蒸らす。
7 均等の濃さに淹れるため、湯のみを往復して少しずつ注ぐ。

※最後の一滴まで注ぎきることが大事。急須に湯が残っていると茶葉が開ききってしまい2煎め、3煎めをおいしく淹れることができなくなります。


after talk

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ヒキタアズミ
白粥に続いて、高橋みどりさんにお茶の淹れ方を教わりました。みどりさんの家にいくと、いつもキチンとお湯を沸かしてお茶を淹れてくれる、そんなイメージがあったので是非その習慣を取り入れ、ここで紹介したいと思いました。
midorisanみどりさん
今日紹介したお茶の淹れ方は、『暮しの手帖 』52 号の「煎茶の淹れ方」を参考にしています。この撮影があったのは東日本大震災の数日後。まだ気持ちがざわついている時でしたが、丁寧に淹れていただいたお茶を口にふくむと、そのやさしい甘さに心も体もときほぐれるように感じました。
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ヒキタアズミ
みどりさんがお茶を淹れる所作を見ていると、なんだかわたしも落ち着いた気持ちになりました。ただお茶を淹れるというだけでなく、しずかな気持ちで一連の動きや準備をすることもおいしくお茶を飲むということなのかもしれませんね。
midorisanみどりさん
そうだね、ゆったりお茶の葉がひらいていく時間や好みの茶器を選んで準備をする時間、そんなひとつひとつの時間を大切に、落ち着いてほかに何も考えごとをせず、、おいしいお茶を淹れるための〝時間〟のつくり方でもあるのかな。
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ヒキタアズミ
料理のときに好みのお皿を選ぶように、急須や湯のみを気分で選べたら楽しいですね。わたしは家に急須をひとつしか持っていませんが、みどりさんは茶葉の種類によって急須を使い分けたりしているんですね。やっぱり同じものを使い回さない方がいいですか?
midorisanみどりさん
私は茶器が好きだからいろいろ好みのものを集めたくなるけど、基本は自分が楽しくておいしいと感じられればどんなものでもOK!でも急須は土ものだから、淹れたお茶の味が染み込むような気もするんだよね。考えすぎ?(笑)
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ヒキタアズミ
なるほど、そう言われればそんな気も!(笑)うちも夫婦して色々こだわりたくなるタイプなので、これを機に好みの急須や湯のみを見つけてみたいと思います。そして、お茶を淹れておいしくおもてなしもできるようになりたいです。
midorisanみどりさん
急須でも器でもなんとなくかわいいと選ぶより、こんな料理を盛り付けたら美味しそうに見えるかな、あんな風にお茶を淹れられたら楽しいだろうな。と自分の生活の中に寄り添った形でこだわることができたら、とても楽しくて素敵だと思います。今度は引田家にお茶を飲みにいこうかな!

 one point 

お茶を淹れる道具といえば急須、といっても形や大きさなど色々な種類がありますよね。みどりさんはコーヒーが苦手で、お茶全般が好きなタイプ。なので急須もつい気になり買っているうちに、たくさん集まってきたそう。ここではみどりさんの今よく使っている急須をご紹介します。

写真:急須、左の白泥の急須(以前台湾で購入した中国茶用)から右回りに、宝瓶(ホウヒンと読みます/ 森岡光男)、急須(森岡光男)、梨皮急須大平丸(水野博司)、お盆は栓横卓上挽き目盆(佐竹康宏)。

お盆も、こうしてお茶を淹れるための盆として、あるいはお酒をいただくときの盆、朝ごはん用のお膳としても使えます。急須とあわせて、自分好みのものを探してみてください!

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