〈つくり方〉

1　ビーフンを、15分以上水に浸して戻す。
2　ミニトマトはヘタを取り、たて4等分に切る。紫玉ねぎは、繊維を断ち切るようにスライスする。パクチーは葉の半量をざく切りにして残りは取りおき、茎はみじん切りに。タコは薄切りにする。
3　茄子はヘタを落として、たて半分、長さを3等分に、6～7ミリの厚さに切る。フライパンを火にかけて油をひき、茄子が重ならないように両面焼き色が付くまでじっくり炒める。
4　ボウルに2の紫玉ねぎ、茹でダコ、パクチーの茎、3の炒めた茄子を入れる。
5　小鍋に【A】を入れて中弱火にし、木べらで混ぜながら豚肉が白っぽくなるまでしっかり火を通す。軽く汁気を切って4のボウルに入れる。
6　戻したビーフンの水気を切り、熱湯に1分ほど浸してザルに上げる。調理バサミでビーフンをざくざく切り、熱いうちに4のボウルに合わせる。
7　菜箸などでざっくり混ぜて【B】を加えて混ぜ、ボウルの下に氷水をあてて冷やす。
8　食べる直前に2のトマトとざく切りのパクチーの葉、レタスをちぎって加え、白コショウをふり、ざっくり混ぜて器に盛り、2で取りおいたパクチーの葉をちぎってのせる。

※パクチーが苦手な方は、シソや万能ねぎで代用してもおいしく食べられます。

after talk

ヒキタアズミ

前回の揚げワンタンに続き、パクチーの効いた夏にぴったりのレシピを教わっています！こちらのヤムウンセン、春雨ではなくビーフンを使うんですね？

かえるちゃん

そうなんです、ヤムウンセンはタイ語でヤム＝和える、ウンセン＝春雨を意味するので、一般的には春雨の方が使われているみたいなんだけど、わたしが昔に知ったレシピがビーフンを使っていておいしくって！

ヒキタアズミ

わたしも春雨とビーフンの違いを知らなかったので調べてみましたが、見た目は似ていても春雨＝豆やイモ類のでんぷん、ビーフン＝米のでんぷんと原材料が違うんですね。勉強になりました！

かえるちゃん

春雨のなめらか食感も魅力的だけど、今回は細くて歯ごたえのあるビーフンを使うことで食材との絡み方や「味のバランス」を大切にしてみました。

ヒキタアズミ

味のバランス！すごく感じました！ビーフンと食材、調味料たちがとってもいい塩梅で合わさっていて、パクチーが苦手な編集長もそのバランスがあったからおいしくパクチーも食べれた！と感動していました。

かえるちゃん

野菜はその時に手に入るものでアレンジしてもOK！セロリやミョウガなど、香りの強いものもよく合うし、タコを茹でたエビやイカに変えてもおいしく作れます。

ヒキタアズミ

茄子は両面をしっかりと焼きましたね、そして焼く前にアク抜きをしなかったので驚きましたが、焼いたり炒める場合にアク抜きは毎度やらなくちゃいけないことではないのでしょうか？

かえるちゃん

考え方は色々あるんだけど、わたしはアクも甘みに変わることがあると考えていて。あと水にさらすと、どうしても水っぽくなりやすいでしょ？だから「フライパン1回で入る量」を「すぐに炒める」ならあまりアク抜きはしないかな。

ヒキタアズミ

なるほど～、調理する量とタイミングでも変わってくるんですね。ああ、そう言っている間にもエスニックないい香りが、、豚のミンチをレモン汁で炒めるんですか！？

かえるちゃん

そう！このさっぱりと爽やかに仕上げる豚ミンチが味の決め手です。他の食材は色々と好みで変えてみてもいいけど、豚のミンチは必ず入れて作ってほしいな。

ヒキタアズミ

この炒めているときの香りが、本場～！タイ～！って気分になりますね。やっぱり料理は見た目と香りが大切なんだなぁ。もうビール飲みたい！（笑）

かえるちゃん

あはは（笑）ビーフンは1分で茹で上がるから、もうちょっと待ってね。茹で上がったビーフンは水を切ったザルの中で短く切ると、後片付けも楽ちんだよ。

ヒキタアズミ

もちろん待てます～！でも1分で茹で上がるのは地味に嬉しいですね。他の作り方も簡単ですぐにできるから主婦に大助かり！最後の仕上げになにか注意点などありますか？

かえるちゃん

これは結構大事なポイントなんだけど、トマトや葉ものは熱いうちに加えると水分が出たり、しんなりしてしまうので食べる直前に混ぜましょう！

ヒキタアズミ

はい！編集長もこれを機にパクチーをおいしく食べられるようになったし、この夏はヘビーローテーションで作りたいと思います！もちろんわたしはパクチー増し増しで！（笑）