「驚きの新定番」
ササッとなにか食べたいとき、
風邪などで体調が悪く、手軽に作ってしまいたいときも
こんな料理を知ってたら、何ていいことだろう。
麺を茹でるより、ご飯を炊くよりも早くできる
初めましての新定番料理をご紹介。
疙瘩湯(ガーダータン)
2018.11.27
中西なちお
山本康平
● 合わせる献立は、大豆もやしの塩蒸、揚げ茄子、割蓮根のきんぴら、白菜の炒め甘酢
〈つくり方〉
1 昆布出汁を温め、塩と胡椒で味を整えスープを作っておく。
2 強力粉に水を少しづつ加え、そのつど箸で混ぜポロポロの状態にする。
3 長葱はみじん切りにして、卵を溶いておく。
4 1を強火で沸騰させたら、長葱のみじん切りを加え2のを加える。
5 再度沸騰したら大きなの粒に火が通っているか味見をし、火が通ったら溶き卵を回し入れ、仕上げにごま油を少々垂らし、軽くかき混ぜ仕上げる。
※茹で時間は麺の大きさによって変わります。(下記会話参照)
after talk
ヒキタアズミ
前回に引き続き、粉を使った中国料理ですね!疙瘩湯、これまた読み方も分かりませんでしたが、ガーダータンと読むのですね。
ナチオちゃん
疙瘩(ガーダー)は、猫耳と同じく中国の山西省など北の地方で作れられる麺の種類の一つです。汁に仕立てるものは疙瘩湯(ガーダータン)、和えて食べるものは 疙瘩乾(ガンガーダー)といいます。
ヒキタアズミ
それにしても、調理時間の短いこと! アッという間に混ぜて、アッという間に出来上がっちゃいましたね!
ナチオちゃん
猫耳と違って、こねずに混ぜてポロポロの状態にするだけで準備完了なので本当に早くできるんです。
ヒキタアズミ
これなら麺を茹でたり、ご飯を炊くよりも早くできて、風邪なんかの時に雑炊のように食べれていいですね~!ちなみに、ポロポロ具合の基準などありますか?
ナチオちゃん
粒の大きさは、その日に食べたい大きさに合わせて作ります。雑炊みたいにして食べたい時は、細かくポロポロに。すいとんみたいなのを食べたい時は、玉が大きくなるように混ぜましょう。
ヒキタアズミ
疙瘩をスープに入れてからは、ものの数分で完成してしまいましたが粒の大きさによって茹で時間は変わってきますよね?
ナチオちゃん
細かい粒の場合は、沸騰したところに疙瘩を加え、再度浮き上がって1分もすれば火が通ってしまうので、卵を加えて手早く仕上げましょう。すいとんくらいの大きさなら、浮き上がってから3分くらいかな。
ヒキタアズミ
と~っても簡単に、短時間でできてしまいましたが、気をつけたいポイントなどありますか?
ナチオちゃん
最初にスープの味をしっかり整えておくのがコツですね。後で卵が入る分、少し濃い味にしておきます。今回は、昆布だしで作りましたが鶏ガラスープでもおいしくできますよ。
ヒキタアズミ
これはキャンプの朝ご飯にもいいなぁと、密かに考えていました。森や湖畔の早朝に食べる湯、またひと味おいしくなりそうです~!
ナチオちゃん
これからの寒い冬キャンプなら、好みで生姜を加えても体がポカポカしていいかも。昆布だしは足が早いので、顆粒で代用するといいと思います。
ヒキタアズミ
疙瘩がとてもシンプルなので、いろいろと応用もききそうですね。雑炊のような食べ方以外には、どんな食べ方ができますか?
ナチオちゃん
茹でたてのは、好みの油と醤油、葱や生姜などの薬味を和えるだけでもおいしいです。大きめのを茹でて、和え麺にしたり、夏はトマトと卵のスープで仕上げるのも定番メニューです。
ヒキタアズミ
どれも簡単に、おいしくできそう! 疙瘩、今まで知らなかったのがもったいないくらい素敵な素材です。これからの新定番になること、間違いなしです!