「体にすうっと入る粥」
朝ご飯は食べますか? ごはん派、パン派と言いますが
ぜひ、お粥という選択肢を知ってください。
朝の過ごし方でその日が決まると言ってもいいかもしれません。
起きてから、出かけるまでのリズムを整えれば、
まっさらで新しい自分と一日のスタートです!
● 合わせる献立は、梅干し、しじみの佃煮、葉唐辛子、ちりめんじゃこ
〈用意する材料〉 2人分
・米 80g
・水 800cc
〈つくり方〉
1 米を洗う。(いつものごはん炊きと同様に、みどりさんは米研ぎザルで洗います)
2 洗った米をザルにあげ 10 分ほど吸水させる。(米が透明感から白濁するくらいまで)
3 土鍋に米を入れ、水を注ぎ入れる。
4 強火で炊き始める。蓋はせず、かき混ぜない。
5 浮いてきた泡(アク)をすくい取る。
6 沸騰したら弱火で30分が目安に、好みの具合で火をとめて蓋をして5分ほど蒸らしてできあがり。
after talk
ヒキタアズミ
フォーライフキッチンのスペシャルゲスト第二弾は、髙橋みどりさんにお粥の作り方を教えてもらいました。お粥大好き!でも旅館やホテルに泊まったときに朝食で食べることはあっても、自宅で作ったことはありませんでした。
みどりさん
よぉし、お粥を作るぞ!と頑張るより、いつもご飯を炊く感覚で気張らずに、自分の朝の習慣にしちゃうことが大事。朝の過ごし方ってとても大事だと思うので、ゆったり体も心も整えていい時間が過ごせれば、きっとその一日はいい日になるよ。
ヒキタアズミ
ほんとにそうですね。朝って慌ただしいと思い込んで、炊飯器のスイッチを押す、パンを焼くだけ、だったりとお昼や晩ご飯と違って、測ったり調理したりを少し面倒に感じてしまっていたのかもしれません。でも、みどりさんの所作を見ていると、流れるように自然で美しい!これが習慣にする、ということなんですね。
みどりさん
お米や水も毎回計量カップで測るのではなく、手持ちの器や鍋でその量を目測して覚えておくと便利。ちょっとしたことだけど、続くかどうかの境い目はそういうところにあるのかも。鍋だって土鍋でなくても、ホーロー、ステンレス、鉄鍋など、保温性の高い鍋であれば、おいしく炊けますよ。でも、ふきこぼれないようにやや大きめの鍋を用意しましょう。
ヒキタアズミ
みどりさんの白粥はお米の粒がしっかり残っていて、いつも食べていたお粥よりもサラサラとしていました。おもゆ(上澄み液)に包まれたお米のやさしいこと、、体の中にすぅーっと入ってくる、そんな感覚でした。
みどりさん
炊きあがりの粘度は、火にかける時間で変わります。何度か作ってみて、自分好みの炊きあがりを見つけることも楽しみのひとつですね。そして、わたしが大事にしていることは、お米にしっかりと水を吸わせることと、丁寧にアクを取ること!シンプルなものだけに、手間と時間を惜しまずに作りましょう。
ヒキタアズミ
すこしだけ余裕をもって朝を過ごす、ということにも繋がってきますね。お粥を通して味や作り方だけでなく、とても大切なことを教わった気がします。そしてなにより、白粥に梅干しや佃煮など好きなものを入れて味を足して、、もう楽しくて美味しいです!
みどりさん
このレシピは、「おかゆ料理帖」(分とく山 野崎洋光著 /php 研究所)を元に自分流にアレンジしています。野崎さんは塩小さじ1を加えますが、私は入れずに。まずはのひとくちでお米本来のおいしさを味わう、そんな満足感が好きだから。1人たっぷり2杯食べて、お昼にはしっかりおなかも空きますよ。
hitokoto
お米を炊くっておもしろい!
お鍋でお米を炊く。水加減や火加減調整、炊き上がりを
自分好みにするためにあれこれ試して、失敗したりもして。
でも、うまくできたらすっごく嬉しい!
毎日のことだから、楽しんだもん勝ちかもしれません。
one point
基本の白粥の他にも、いろいろな食べ方があります。例えば茶粥、好みのお茶を紙パックに入れて、水から加えて煮るだけ。心も体もほっと落ちつく味です。そして、みどりさんが友人から教わった「黒ごま粥」もご紹介。これを食べると、体の中からエネルギーがわきでてくるような、そんな気がします!
【材料】 (2 人分)
●米 80g ●炊き始めに入れる水 600cc
●黒ごま 20g ●黒ごまと合わせる水 200cc
1、米80g に対して、始めは水 600cc で炊き始める。2、その間に黒ごまを煎ってすりごまにし(手間がかかるけれど、このほうが香りも味もいい)水 200ccを加えて混ぜて、先に炊き始めた粥に加える。3、米がやわらかくなったら塩をひとつまみ(分量外)入れて火を止める。
他のおすすめレシピ
2018.09.12
2018.09.26
2020.04.22
2020.05.07