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「食べるを愉しむ」

毎日の食卓、すこし特別な夕食、
急に家に友達が集まることになった昼過ぎのランチ、
ご飯を食べるっていろんなシーンがありますよね。
なにを作って、どうセッティングしようかな?
そうして考えるのも、愉しみのひとつかもしれません。


スペシャルゲスト  濱津和貴

after talk


ヒキタアズミ
今回はフォーライフキッチン番外編!タミゼクロイソに吉田昌太郎さんと高橋みどりさんを訪ね、「食べる」ことのまわりにある愉しみを探しにきました。よろしくお願いします!

みどりさん
番外編ということなら、レシピを紹介するよりもっとフリースタイルでいきましょう!黒磯にお店と第2の家を構えて早10年、ここでの過ごし方からなにかを感じてもらえたら嬉しいな。

ヒキタアズミ
まず、みどりさんが店番をしている間に、昌太郎さんと近所のパン屋「KANEL BREAD」と、月に1~2回出店する無農薬野菜のスタンドへ買い出しに。おいしいパンと新鮮な野菜が近くで手に入るのはいいですね!

みどりさん
最近は那須のおいしいチーズも買えるし、KANEL BREADではビオワインも!あとは、黒磯でも東京でも常備しておきたいハードチーズ2~3種と、ナッツやドライフルーツ、サラミがあればバッチリです。

ヒキタアズミ
それらがみどりさんの「これさえあれば大丈夫セット」になるんですね!リビングの片隅にセットされた、気軽につまめる食べものとグラスとカトラリー。ここで自然と立呑みが始まる雰囲気も心地よかったです。

みどりさん
まだお店が開いてる間も、早めに着いた友達から気兼ねなくワイワイできるようにしておけばこっちも気を使わなくていいし、お互い楽ちんなんです。

ヒキタアズミ
このスタイル最高ですね、わたしも家で真似したいと思います!無農薬野菜を洗うだけで、バリバリと手づかみで食べるのもなんだか新鮮でした。

みどりさん
丁度葉ものが出始めた時期だったのと、今日のメインが吉田の焼く肉料理だったので新鮮な生野菜がピッタリと思って。寒い時期なら、蒸した温野菜にしてもいいよね。

ヒキタアズミ
昌太郎さんのお肉、実はかなり楽しみにしてきたんです!今回は、中華風ラムの串焼きと豚のキュルキュルを作ってもらいました。早速、昌太郎さんに下ごしらえから教わりたいと思います。

昌太郎さん
じゃあラムの串焼きを準備しようか、でも材料は肉と調味料だけだよ? 分量も適当!まずは10本くらい作ってみて、そこから自分好みの分量を見つけたらいいんじゃないかな。せっかくのいい天気だから、外にテーブル出してやろう。

ヒキタアズミ
なるほど! 形に囚われすぎず、自分の中でおいしくなるという感覚を見つけることにも繋がりますね。ちなみに、わたしちゃんとできてますか?(笑)

昌太郎さん
うーん、まあまあだね!(笑)コツはさ、焼くときに肉の表面が均等に当たるように串に刺していくのね。SやCの形かな、持ち上げたときにダランと肉が垂れないようにできたら上出来だよ。

ヒキタアズミ
はい、頑張ります師匠! 外の風を感じながら料理の下準備してると、それだけでおいしくなるような気もしますね!まだ明るい夕方から冷えた白ワインで乾杯なんてそれだけで贅沢!

みどりさん
日が暮れ始めたこの明かりが、すでにご馳走だよね! でもわたしたちはBBQをしてる感覚はぜんぜんなくって。あくまで日常の延長線上で、調理方法が炭で、調理場が軒先っていうだけの考えなの。

ヒキタアズミ
たしかに、日常的に色んなことをできた方が楽しみの幅が広がるなぁと普段から思っています。さあ、行くぞ!さあ、やるぞ!って肩に力を入れてるとすぐに疲れちゃいますからね。

みどりさん
わたしたちも10年間東京と黒磯を行き来しているうちに、自然と今のスタイルができていて。考えて、決め込んだ行動ではなく、思い返すとああ、こういう事だったんだという感覚かな。

ヒキタアズミ
続けることで見えてくるもの、なのかもしれませんね。フォーライフキッチンを続けていく上でも大切にしたいです。さてさて、宴も盛り上がってきたところでもう1品の肉料理の登場ですね!

昌太郎さん
豚のキュルキュルは、豚の塊肉を一斗缶の中で吊るして燻しながらじっくり焼くだけの料理なんだけど、これがいけるんだ! 焼き上がりに大体1時間くらいかかるから、食べる時間を逆算して準備することも大事だよ。

ヒキタアズミ
お肉が柔らかくて、ジューシーなのにサッパリしてて! 本当においしいです!シンプルで分量も決めない料理って、いつも同じにはならないドキドキ感と面白さがありますね。そんな工程も、愉しみのひとつなのかもしれませんね。

みどりさん
さあ、そろそろ〆の1品を作りますか。いつも〆はその時々で決めるんだけど、今回はモサモサ育ったフェンネルがおいしそうだったから餃子に。なにもない時は、シンプルににんにくと唐辛子だけのオイルパスタも簡単でおいしいよ。

ヒキタアズミ
フェンネルの香りがこれまた食欲をそそりますね! そしてみどりさん、皆がワイワイしてる間もテーブルの様子を時々見て、使用済みの器をササッと洗われていましたね。宴の終盤には最小限の片付けだけになっていて驚きました。

みどりさん
そうそう、手伝ってくれてありがとね。最後を楽に片付けられるくらいにしておけば、ご飯会や宴会を毎回気持ちよく、負担に感じず続けられるでしょ?これは昔ケータリングをやっていた頃の習慣からかな。

ヒキタアズミ
わたしもよく家に人を招いてご飯を作るんですが、その時は楽しくってもたんまり重なった洗い物にめげそうになるときも、、この何気ない秘訣も、ぜひ身につけたいと思います!

みどりさん
身につけるって大事なことだよね。料理も同じで、レシピを見て作れるようになった先に、好みや体調で調味料の分量を変えたり、好きな食感になるように調理時間を調整できるようになると、作る楽しみも食べる愉しみも広がると思うな。

ヒキタアズミ
はい! まさにフォーライフキッチンを通じて、わたしたちが伝えていきたいテーマが今一度見えました。料理って楽しい、華美でなくとも「普通」の中においしさや愉しみがたくさんあることを改めて感じることができました。ありがとうございます!

 one point 

昌太郎さんが作ってくれた「中華風ラムの串焼き」。食べる手が止まらないくらいおいしかったので、ここでこっそり作り方をご紹介。お二人も言っていたように、料理法に間違いなんてない!肉は焼けばおいしく食べられる!という気持ちでぜひ作ってみてください。外はカリッと、中はミディアムレアがおいしいですよ!

【中華風ラムの串焼き】
※人数と他の料理に合わせた分量で
●ラムのこま切れ肉 ●チリペッパー ●クミンパウダー ●塩 ●竹串

(作り方)
1.ラム肉をS字かC字のように串に刺す。
2.まず片面にチリペッパー、クミンパウダー、塩をまんべんなく振りかける。裏面も同様に。
3. 炭火で表面がカリッとするまで焼く。まずは数本焼いてみて、味や火加減の好みを決める。焼きすぎには注意。

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