〈つくり方〉

1　冷凍パイシートは冷凍庫から出して10分ほど置き、扱いやすくなったらつなぎ目を重ねてめん棒で型より一回り大きく伸ばし、型に隙き間なく敷き込む。
2　ふちを型より気持ち大きめに切り落とし、型に少し高さを出して整える。内側にフォークで軽く穴を開け、使用するまで表面にラップをして冷蔵庫で冷やしておく。（最低1時間）
3　野菜はそれぞれ軽く塩茹でし、ザルに上げて冷ます。ブロッコリーは2～3等分にする。
4　ボウルに卵を割り入れて泡立てないように溶きほぐし、沸騰直前まで温めた生クリームと【A】の残りを加えて混ぜ合わせ、冷蔵庫から取り出した1に流し入れ、チーズを散らし、3をのせて200℃のオーブンで20分ほど焼く。
5　一旦オーブンから取り出し、アパレイユの部分をアルミホイルで覆い、パイの部分が焼けるように15～20分焼く。（アパレイユの色によって調整しながら）アルミホイルを外して、全体が美味しそうに色づくまで10～15分焼く。取り出して、粗熱が取れるまで冷ます。

※今回の冷凍パイシートは、BELLAMY’S（ベラミーズ）の正方形のものを1と1/2枚使用。（長方形の冷凍パイシートの場合は3枚使用）
※1の作業はラップを敷いて扱うと、作業がしやすい。
※3の野菜はオリーブオイル少々で炒めて、軽く塩をするでもよい。

after talk

ヒキタアズミ

前からキッシュを作ってみたかったので、智恵さんに習えて嬉しい。クリスマスシーズンにもピッタリなので、上手に作れるようになりたいです！

ちえちゃん

キッシュはパイ生地をべちゃっとさせないようにそれぞれの工程を意識すればそんなに難しくないので、ポイントを追って復習していきましょう。

ヒキタアズミ

はい！目指すはサクサク食感の生地ですね。今回は冷凍パイシートを使いましたが、冷凍庫から出して、少し置いておくと扱いやすくなるんですね。

ちえちゃん

無理に温めると、せっかく層になっているバターが溶け出して、焼いた時に膨らまない原因になります。冬は10分位を目安に、季節によって調整するといいですよ。

ヒキタアズミ

型に敷きこむ前に、型がちゃんと乾いているかも要チェックですね！敷きこむ際にはツギハギしてもいいので、隙間ができないようしっかりと埋めることも大切なポイントでした。

ちえちゃん

パイ生地は焼くと縮むので、型のふちに少し高さを持たせるといいよ。フォークで穴を開けることをピケと言いますが、あまりしっかり開けてしまうと、アパレイユが流れ込んで全体がべちゃっとするので注意しましょう。

ヒキタアズミ

あとは冷蔵庫で寝かせればパイ生地の準備完了！最低でも1時間、長くてもいいそうなので食べる前日にここまで進めておいて、一晩寝かせてもいいですね。

ちえちゃん

次は野菜の準備、今回はやさしい味に仕上げたいのでシンプルに塩茹でします。好みの野菜を選ぶときは、水分が多いものより固めの野菜の方が向いていますよ。

ヒキタアズミ

アパレイユは材料のシンプルさと風味を損なわないよう、動物性の生クリームを選ばれていましたが、他にもここでポイントはありますか？

ちえちゃん

卵は常温に戻し、なるべく泡立たないように溶きほぐします。生クリームは卵と混ぜ合わせる前にさっと温めることで、アパレイユ全体の火の通りが早くなり、底の部分のパイ生地に染みにくくなります。

ヒキタアズミ

さあ、いよいよ焼きますね！オーブンは表面の焼き色と中の焼け具合の判断がいつも難しいのですが、キッシュの場合はどうしたらいいでしょう？

ちえちゃん

最初の20分で様子を見ますが、表面が焼けて乾いてきても、パイ生地にしっかり火を入れたいので、アルミホイルを被せて更に15分くらい加熱します。パイ生地がカサカサっとしてくるまでしっかり焼きましょう。

ヒキタアズミ

なるほど、アルミホイル使いはナイステクニックですね！それにしてもいい香り、パイ生地はカリッと焼けてて、中はふわふわ。早く食べたいです～！

ちえちゃん

焼きたては熱々で崩れやすく、切りづらいので、逸る気持ちをぐっと抑えてそのまま粗熱を取りましょう。冷めると全体が落ち着いて、型からも外しやすくなります。