メニュー
メニュー

「おいしい驚き」

数年前、初めて食べたときのことを今でも覚えています。
にんじんのケーキ?と最初は不思議に思いました。
ひと口食べて、そんな思いはどこかへ飛んでいき
その複雑な味のバランスに驚きました。
このおいしさを、ぜひお家でいただきましょう。


スペシャルゲスト  山本康平

〈用意する材料〉

(直径15cmの丸型1台分)

【A】
・薄力粉 160g
・オールスパイス 小さじ1
・ベーキングパウダー 小さじ1
・重曹 小さじ1

【B】
・卵 2個
・きび砂糖 60g
・マスコバト糖 20g
・米油 80g

【C】
・せん切りにんじん 170g
・レーズン 40g
・ピーカンナッツ 20g
(またはくるみ)

〈チーズフロスティング〉
・クリームチーズ 120g
・バター(食塩不使用) 25g
・きび砂糖 15g

〈つくり方〉

1 下準備として、ピーカンナッツは160℃のオーブンで10分ローストし、レーズンと合わせて包丁で刻み、型にオーブンペーパーを敷く。オーブンを180℃予熱する。
2 にんじんはへたを取り、皮をむいてフードプロセッサー、スライサー、チーズおろし、または包丁でせん切りにする。
3 ボウルに【B】を入れ、ゴムベラでなめらかになるまでよく混ぜる。
4 【C】を加え、均一になるまで混ぜ合わせる。
5 【A】をふるい入れ、ゴムべらで切るようにさっくりと混ぜる。粉が見えなくなったら混ぜるのをやめる。
6 型に5を流し入れ、生地を平らにする。型を持ち上げ、3回ほどテーブルに落として余分な空気を抜く。
7 180℃のオーブンに入れ、約50分焼く。竹串を刺し、何もついてこなければオーブンから取り出し、型ごと冷ます。(焼きが足りない場合は、5分単位で燒き足す)
8 チーズフロスティングを作り(下記参照)、7が冷めたら表面に塗る。
9 冷蔵庫に入れ、フロスティングが固まるまで30分以上冷やし、型から取り出す。

〈チーズフロスティング〉
1 耐熱の器にクリームチーズ、バターを入れ、電子レンジ(600W)で約20秒加熱する。(両方を室温に戻し、やわらかくしておいてもいい)
2 取り出してきび砂糖を加え、泡立て器でなめらかになるまで混ぜる。

※材料【A】のオールスパイスは、シナモンパウダー小さじ1にクローブ、ナツメッグ各ひとつまみでもOK。
※ベーキングパウダーと重曹は、合わせてベーキングパウダー小さじ2でもOK。
※材料【B】のきび砂糖とマスコバト糖は、きび砂糖70g+黒糖10gでもOK。


after talk

circle1
ヒキタアズミ
今回はスペシャルゲストとして、tiroirの高吉洋江さんを訪ねました。このキャロットケーキは編集長がデザインした絵本『なにのせる?』にも登場していて、撮影後に取り合いになるくらい人気でした!

高吉さん
みなさんのおやつもおいしそうですよね、わたしも立ち会いたかったです。(笑)絵本の撮影用には小さなキャロットケーキを用意しましたが、今回はホールで焼ける大きさを作りたいと思います。
circle1
ヒキタアズミ
高吉さんのキャロットケーキを初めて食べたのは数年前になりますが、そのおいしさに驚いた思い出があります。もっと難しい作り方なのかと思っていましたが、イメージよりずっと簡単ですね!

高吉さん
そうですね、材料を合わせて混ぜる工程がほとんどなので難しいことはなく、簡単にご自宅で作ってもらえると思います。
circle1
ヒキタアズミ
材料といえば、今回はあまり普段使わないものも登場していますね。代わりのものも教えてもらいましたが、やはり研究されたおいしさを再現するにはできるだけ集めたいところですね。

高吉さん
例えばピーカンナッツはくるみよりも苦味が少なく、軽い味わいに。フィリピンの伝統的な含蜜糖、マスコバト糖も黒糖よりやさしい甘みでコクがあるので、手に入ればぜひ使ってみて欲しいです。
circle1
ヒキタアズミ
マスコバト糖がなく、黒糖を使うときは黒糖の味の濃さや強さを加味して半量に、その分きび砂糖を増やすのもポイントでしたね。

高吉さん
重曹も家になければベーキングパウダーだけでOKですが、独特な苦味と生地に複雑な味わいを出してくれるので、オススメです。
circle1
ヒキタアズミ
そして名前の通り、にんじんがこれでもか!というくらい入りますよね。(笑)でも食べてみると生地とのバランスが絶妙で、いい存在感を出してくれています!

高吉さん
にんじんの千切りはすこし大変な作業なので、わたしはフードプロセッサーやスライサーを使っています。あずみさんは普段どうしていますか?
circle1
ヒキタアズミ
わたしはピーラーで薄くスライスしたものを千切りにしています、家でよくにんじんシリシリなど作るので、常備菜として多めに切っておくといいと思いました。

高吉さん
さあ材料も揃ったところで混ぜる工程ですが、ここでいくつか注意したいポイントがあります。まず、粉を入れる前は材料が全体に均一になるようにしっかりと混ぜましょう。

高吉さん
そして粉を入れてからは混ぜすぎると固く、膨らみも悪くなるのでサックリと!とはいえ、粉が見えなくなるまできちんと混ぜたいので、じっくり、ゆっくり、サックリを心がけてください。
circle1
ヒキタアズミ
なるほど、やはりおいしく作るにはその塩梅が大切ですね。1度目でうまくできなくても、何度か作ってみて自分の感覚を身に付けたいです!

高吉さん
仕上げに作るチーズフロスティングも、バターのダマをなくしたいのでしっかり混ぜますが、これまた混ぜすぎると分離してしまうので注意しましょう。
circle1
ヒキタアズミ
チーズフロスティングを塗るときは、ゴムベラを使うと表面が荒れてしまうんですね。見た目の仕上がりも大切なので、気にしたいポイントです。

高吉さん
出来上がったキャロットケーキは、乾かないようにラップで包み冷蔵庫に。食べるとき、冷えたチーズフロスティングが口の中で溶けていく感覚もキャロットケーキの醍醐味なんです。
circle1
ヒキタアズミ
そしてなんと、冷凍保存もできるんですね!小分けにしてラップで包み冷凍、そのまま自然解凍で食べれるなんて、お持たせにもピッタリ!みなさん、ぜひお家で作ってみてください。

 hitokoto 

便利なアイテム

型に敷くオーブンペーパー、今回使用したものは
富澤商店で購入した最初からカットされている商品。
創業99年老舗の力を借りれば、
もっとお菓子作りが身近になるかもしれませんね。

他のおすすめレシピ

ページトップ