「丁寧でやさしいこと」
手料理には、その人の性格がよく出ると思います。
やさしい性格の人はやさしい味に、
パワフルで勢いのある人は、個性的で力強い味に。
そしてその作り方を見ていると、
これまたその人らしさが出ているから興味深いものです。
大きなミートボールと野菜のブイヨン仕立て
2017.03.13
● 合わせる献立は、じゃがいものピュレ、お好みのパン
〈用意する材料〉
【ミートボール】( 8 個分)
・合いびき肉 350g
(牛と豚)
・パン粉 40g
・牛乳 50ml
・卵白 1個分
・塩 小さじ 1/2
・水 大さじ 2
・ローリエ 1 枚
【野菜のブイヨン】
・ミートボールの茹で汁 600ml
・玉ねぎ 1/4 個
・にんじん 1/2 本
・セロリ(茎) 1/2 本
・スナップえんどう 8 個
・ブイヨンキューブ 1/2 個
(あればビーフ)
・塩 小さじ 1/6 ~ 1/8
・黒こしょう 適量
〈つくり方〉
1 ボールにひき肉と塩を入れ、手でよくこねる。
2 卵白を加えて肉になじむまでこねたら、水を加えてさらにこねる。
3 パン粉に牛乳を加え、軽くしめらす。
4 2に3を加え、よくこねる。
5 鍋に 1.5L(分量外)の水とローリエを入れてふたをし、強火にかけて沸騰させる。
6 4を 8 等分(1 個約 60g)にし、ひとつずつ手のひらに水をつけながら丸める。
7 6を5の鍋に投入し、中火で約 15 分間茹で、火を止めてそのまま冷ましておく。
8 玉ねぎは薄皮をむいて縦半分に、にんじんは火が通りやすいように小さめに、セロリは筋をとって厚さ 1.5cm の斜め切りに。スナップえんどうも筋をとっておく。
9 鍋にミートボール、茹で汁、ブイヨンキューブを入れて火にかけ、沸騰したら玉ねぎ、にんじん、セロリを加え、野菜に火が通るまで中火で 5 ~ 10 分煮る。
10 スナップえんどうを加え、さらに 2 ~ 3 分煮る。
11 塩で味を整え、お皿に盛りつけてから、黒こしょうを挽いてかける。
※ 黒こしょうはお皿に盛ってから、挽きましょう。お好みで淡い黄土色のフレンチマスタードをつけながら食べると、おいしさが数倍に膨らみます。
after talk
ヒキタアズミ
ゆりこさん
ヒキタアズミ
ゆりこさん
ヒキタアズミ
ゆりこさん
ヒキタアズミ
ゆりこさん
ヒキタアズミ
one point
ミートボールのアレンジ料理をご紹介。まだパリがネット社会ではなかった頃に、ゆりこさんが北欧で食べて好きになり、作り方をポンピドゥーセンターの図書館で探して、試作を重ねたカラメルブラウンソースで食べるレシピです。北欧 風にベリーソースを添えて召し上がれ。
【カラメルブラウンソース】
●砂糖(白いもの)10g ●水 大さじ 1 ~ 2 ●牛乳100ml ●生クリーム 50ml ●ミートボールの茹で汁50ml ●薄力粉 大さじ 1 ●ブイヨンキューブ(あればビーフ) 1/2 個
【ベリーソース】
●ブルーベリージャム(粒入り)30g ●レモン汁 小さじ 1/2
(作り方)
1.ボウルに薄力粉と手でくずしたブイヨンキューブを合わせ、ミートボールの茹で汁を少しずつ加えて混ぜ合わせる。2.小鍋に砂糖と水を入れて火にかけ、鍋をゆすりながら火を通す。3.焦げる直前に牛乳を加え、泡立て器で混ぜながらカラメルを煮溶かす。4.生クリームと 1 を順に加え、混ぜながらとろみをつける。5.4 にミートボールを加えてソースをからめ、火からおろす。6.ジャムにレモン汁を加え、実をつぶさないように混ぜ合わせる。7.5 をお皿に盛って黒こしょう(分量外)を挽いてかける。
※カラメルからソースに仕 上げ ていくところに、テクニックが必要ですが、ちょうどよい焦がし具合のカラメルにミルクを注ぎ込めたときにでき上がるカラメルブラウンソースの味は、他で食べたことがないような味に仕上がります。