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「ふわふわの秘密」

おいしい!の条件はいろいろありますが、
味もさることながら、食感はとっても大事なポイント。
料理家・なかしましほさんに教えてもらったシフォンケーキは、
手で持った瞬間にわかるほどふわふわ。
口の中に入れれば、みんな幸せの笑顔に包まれます。


スペシャルゲスト  濱津和貴

〈用意する材料〉

(直径17cmのシフォン型1台分)
・卵(M玉) 4個
・きび砂糖 70g 
・太白ごま油 25g
・豆乳(無調整) 40ml
・薄力粉 70g
・バニラビーンズ 1/4本

〈つくり方〉

〈準備〉
・オーブンは170度に予熱する。
・卵は、卵黄と卵白にわけてボウルに入れ、卵白は氷水を入れたボールをあてる。
・バニラビーンズは包丁でさやを半分にそいで種をしごき出す。

〈シフォンケーキのつくり方〉
1 卵黄生地を作る。卵黄のボウルにきび砂糖の1/3量(目分量でよい)、バニラビーンズを入れ、泡立て器でボールの底をこするようにぐるぐるすり混ぜ、砂糖をなじませる。
2 油を加えて同じようにぐるぐる混ぜ、ドレッシングのように水分と油分がもったりと乳化したら豆乳を加え、なじませるようによく混ぜる。
3 薄力粉をふるいながら加え、中心をぐるぐる混ぜて粉となじんできたら、外側に大きく力を入れて混ぜ、ダマがなくなるまでしっかり混ぜる。
4 メレンゲを作る。卵白をハンドミキサーの高速で泡立てる。全体が白くもこもことしてきたら残りの砂糖の1/2量を加えて混ぜ、砂糖のざらざらした感じがなくなり馴染んだら、残りの砂糖を加えさらに泡立てる。全体がもこもこにふくらんで、ツヤがありツノが立つ硬さになればOK。(一般的なハンドミサキーの高速でここまで約4分ほど)。
5 卵黄生地にメレンゲをひとすくい加え、泡立て器でムラがなくなるまでしっかり混ぜる。これをメレンゲのボールにゴムベラで一気に流し入れ、泡立て器でくるくると手早く混ぜる。卵白の白い部分がほとんど見えなくなったらヘラに持ち替え、キメを整える。なめらかなカスタードクリームのようになればOK。
6 生地を型に加えて表面をヘラでならし、170度に予熱したオーブンで30分焼く。良い焼き色がつき、表面をさわってハリがあれば焼き上がり。
7 焼き上がったらすぐに空き瓶などに逆さにして冷ます。完全に冷めたら型から外す。側面の型に包丁をそわせるようにして一周させ、型をはずす。同様に中心部分、底もはずす。

※ バニラエッセンスは香りが強いので、バニラビーンズがなければ入れなくてOK。
※ 家のオーブンによって焼け方に差が出るため、30分でちょうどよい焼き色になるように、温度を調整してください。


after talk

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ヒキタアズミ
大好きなしほさんのシフォンケーキ!フェブのイベントなどで何度も食べてきましたが、こうして教えてもらえる日がくるなんて、、本当に嬉しいです!
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しほさん
シフォンケーキは分量やつくり方を間違えなければおいしく作れるおやつです。ひとつひとつ丁寧に、ポイントを押さえながら作っていきましょう。
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ヒキタアズミ
まずは欠かせない材料、バニラビーンズですね。よくスーパーなどでバニラエッセンスなども売られていますが、代用できますか?
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しほさん
バニラエッセンスは香りが強すぎるので、もしバニラビーンズがなければ入れない方がオススメです。バニラビーンズは風味がぐんと良くなるので、できれば入れたいですね。
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ヒキタアズミ
シフォンケーキは卵のしめる割合が多いおかしということで、卵を選び、使う際のポイントもいろいろありましたね。
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しほさん
市販の卵にはサイズがあると思いますが、実はそれぞれ卵白の量が違うんです!卵白の量が多すぎると、他の材料とのバランスが悪くなってしまうので、なるべく正しいサイズを選びましょう。
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ヒキタアズミ
卵黄と卵白をわけるときも、絶対に卵黄が卵白のボウルに混ざらないように注意が必要ということでしたね。わたしは心配だから別の場所で割ろうかな、、(笑)
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しほさん
そうなんです、卵白を泡立てる工程で口当たりの良し悪しが変わってくるので少し気にしたいところ。氷水にあてる準備も忘れないようにしたいですね。
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ヒキタアズミ
なるほど、ふわふわ食感にはたくさんの秘密がありそうですね!薄力粉をふるうときも必ず混ぜる直前に!ボウルから離して高さを出すことで粉もふわふわにするテクニック、勉強になります。
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しほさん
メレンゲ作りも手だときめ細かさが足りなくなるので、できればハンドミキサーを使いましょう。ツノが立って少しおじぎする硬さを目指しますが、それ以上混ぜるとボソボソになってしまうので、要注意です。
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ヒキタアズミ
卵黄生地にメレンゲをひとすくい先に加えるのは、かえるちゃんの「カステイラ」でも習ったポイントです!両方の硬さを近づける大事なひと手間でしたね。
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しほさん
さあ、いよいよ焼きますが私のオーブンは奥が焼けやすいクセがあるので焼き時間の半分を過ぎたら前後の向きを変えます。この時オーブンの温度が下がってしまうとふくらみが弱くなるので、すばやく!がポイントです。
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ヒキタアズミ
そういえば、型の中にクッキングシートや油をひいたりしませんでしたね?なんとなく今まで当たり前のようにシートを入れていましたが、、
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しほさん
型に生地をくっつけて焼くことで、生地がしぼまずにふんわりと焼き上げることができるんです。そして最後のふわふわの秘密は、焼き上がりにもありますよ。
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ヒキタアズミ
焼き上がりに逆さにして型ごと瓶に刺す方法ですね、衝撃的でした!(笑)逆さにして冷ますことで、ふわふわをキープできるなんてビックリです。
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しほさん
こうして、ふわふわに焼けたシフォンケーキ。フォークで食べるとどうしても潰れてしまうので、みなさんぜひ手でもらえると嬉しいです。

 hitokoto 

バニラシュガー

バニラビーンズの残ったさやの部分をお砂糖と一緒に
瓶に入れておくと、バニラシュガーのできあがり。
紅茶に入れたり、ドーナッツにまぶしてみたり、
ちょっと特別なお砂糖に大変身。

 one point 

せっかくなので、というなかしましほさんのご好意でシフォンケーキを使ったシフォンサンドも教えてもらいました。シフォンケーキに切れ目を入れ、ホイップクリームと好きな中身をサンド!それだけで、もうビックリするくらい贅沢でおいしい1品の出来上がり。今回は、紅玉を皮ごと砂糖で煮たゴロゴロジャムと、栗を皮ごと茹で、中身をスプーンで取り出したものを砂糖とラム酒で煮た栗のペーストの2種類。どちらもほっぺたが落ちるおいしさです。「他にもバナナやあずきなど、好きな中身で楽しめますよ。友達の家に手土産で持っていく時は、シフォンケーキと中身は別々に、食べる時にサンドした方がおいしいですよ」としほさん。シフォンケーキを焼いたら、ぜひ作ってみて欲しいアレンジです。

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