「オモニの味」
韓国料理と聞いて思い浮かべるものはたくさんありますが、
外せない1品といえばチャプチェです。
韓国ではよく御祝いやお客さんを招く席に作られ、
宴席料理でもある伝統的なもの。
せっかくなので〝本場感〟を意識して作りましょう。
● 合わせる献立は、スンドゥブチゲ、紫大根とたらこのゆず和え、蓮根と菊のナムル、韓国のり、雑穀ご飯
〈用意する材料〉 (作りやすい量)
・韓国春雨 100g
・牛こま切れ肉 100g
・生しいたけ 1パック(5~6枚)
・人参 1/2本
・パプリカ(赤) 1/2個
・春菊 2~3本
【A】
・醤油 大さじ1と1/2
・メイプルシロップ 大さじ1
・酒、白炒りごま 各大さじ1/2
・しょうが(すりおろし) 小さじ1
・にんにく(すりおろし) 少々
・塩、こしょう 各少々
【B】
・錦糸卵、松の実、糸唐辛子 各適宜
・ごま油 適量
〈つくり方〉
1 しいたけはかさを5mm程の薄切りにし、軸は石突きを除いて手で裂く。人参、パプリカはそれぞれ細切りにする。春菊は葉を摘み、茎の部分は食べやすい長さに切り、薄切りにする。鍋に湯をわかす。
2 フライパンにごま油を大さじ1/2ほど熱し、人参を炒める。所々色が少し黄色みがかってきたら、塩をして軽く炒めて大きめのボウルに取り出す。油を少々足してパプリカを炒め、同様に仕上げに軽く塩をして同じボウルに取り出す。1の鍋で春雨を表示通りに茹で始める。
3 2のフライパンに油を大さじ1ほど熱し、しいたけを余り動かさず、焼き付けるように炒める。水分が飛んで表面が乾いてきたら牛肉を加えて炒め、肉の色が変わったら合わせた【A】を加えて更に炒める。汁気に艶が出てほぼ絡んだら、汁ごと2のボウルに入れる。
4 春雨が茹で上がる直前に春菊の茎も加えてザルに上げ、しっかり水気を切ってボウルに加える。(春雨の長さが気になる場合はキッチンバサミなどで数カ所切る。)春菊の葉も加えて全体に味を優しく馴染ませ、足らなければ塩で味を調える。
5 器に盛り、【B】をのせる。
※智恵さんは風味を和らげるのに、軽くにんにくとしょうがを炒めてから合わせ調味料を加えていましたが、合わせ調味料にそのまま加えて炒め合わせても大丈夫です。
after talk
ヒキタアズミ
智恵さんのチャプチェ、つむぎのお食い初めの時にも作ってもらいましたね。かなり本格的でおいしかった思い出があります~!
ちえちゃん
おいしいよね~チャプチェ! 基本的には簡単な料理ですが、いくつかあるポイントを意識しながら〝本場感〟を演出してみましょう。
ヒキタアズミ
まずメインの材料となる春雨ですが、智恵さんの選んだものは普段手にするものよりも太くて色が付いていましたね?
ちえちゃん
唐麺(タンミョン)と呼ばれる韓国春雨を使いましたが、これはサツマイモのデンプンから作られたもので、一般的な春雨とは全くの別物。本場韓国のチャプチェ作りには欠かせません!
ヒキタアズミ
なるほど、あのモチモチとした食感と、味がよく絡まる太さはチャプチェの大切な要素ですからね!そしてもうひとつ気になったのですが、野菜は別々に炒めるんですか?
ちえちゃん
野菜は別々に炒めることで、それぞれの水分が飛んでいくタイミングを重視しながら味を凝縮させることができるんです。特にしいたけは時間をかけて、じっくりと火を入れましょう。
ヒキタアズミ
しいたけは調理前にパックから出して、少し乾かしておくのもポイントでしたね。たまに感じる臭みは、水分がパックの中で蒸れてしまって発生していたとは知りませんでした。
ちえちゃん
しいたけの軸は香りがあって食感もよいので、捨てずに手で裂いて使いましょう。干ししいたけがあればそちらもオススメです。
ヒキタアズミ
干ししいたけ、なぜか家にたくさんあります。(笑)いまいち使い道が見つからなくて困っていたので、嬉しいです!しかし、思っていた以上にしっかりとしいたけを炒めますね。生しいたけで5分くらいでしたか?
ちえちゃん
そう、その長さにびっくりするかもしれないけど、旨味も凝縮して、食感も格段によくなるんです。全体が汗をかいて、それを通り越して乾き、良い焼き色と香ばしい香りがしてくるまで我慢です。
ヒキタアズミ
この手間を惜しまないことが本場チャプチェへの大切な道ですね!野菜たちを先に炒めておくことで、お肉を加えて炒めたタレを熱々の状態で全体に合わせることができて、味もよく絡まりそうです。
ちえちゃん
あと、今回はタレにメイプルシロップを加えました。メイプルシロップは優しい甘さで風味もあって、冬を意識した味付けにはとても良く合います。なければみりんに砂糖少々を加えて代用してもOKです。
ヒキタアズミ
なんと!メイプルシロップはパンケーキにしか使ったことがなかったです、、こうして新しくておいしい使い道を教えてもらうと、とっても楽しいですね!
ちえちゃん
さあ、最後は和えますが、少し冷めたら仕上げはぜひ手で和えてみてください。韓国には、ソンマッ(手の味)という言葉があるくらい、家庭料理には欠かせないポイントです。
ヒキタアズミ
おいしいものを作る人って、みんな手からおいしいパワーが出ていますよね。わたしも智恵さんに習って、おいしく作れるように頑張ります!
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